01:個性把握テスト





 春・雄英高校
 無事に進学を果たした私たちは、また同じ制服に身を包む。中学もブレザーだったし、どうせならセーラー服も着てみたかった。王道の赤いスカーフなんていいんじゃないだろうか。今の時代どこの学校も学生を獲得するためにオシャレな制服を起用する様になって、セーラー服の学校が殆ど無い。セーラー服だって十分におしゃれで素敵だと思うのだけど。雄英ではない別の高校を受けたとして、近場の高校にセーラーの学校はなかったから、結局私はどこを受けてもブレザーを着なくてはいけないことになっていた、という事実は気付かなかったことにしておく。とはいえ、雄英の制服はブレザーながら女子もネクタイであることは非常に好ましい。女子がネクタイを締める機会なんて高校制服くらいしかない。ファッションアイテムとしてのカジュアルネクタイではなく、フォーマルな場につけていいネクタイだ。幼い頃から父や祖父のしているネクタイがかっこよくて練習していた成果が遺憾なく発揮されている。今日も私が結んだネクタイがカッコイイ。三角形の黄金比に違いない。
 
「一般入試、定員38名。プラス、推薦4名。……つまり1クラス21人ってこと? 随分中途半端な……」
「そうか」
「だってあれ、机。一個だけ飛び出しちゃってさぁ……。もし教科書とか忘れたら誰に見せてもらえばいいの、って」
「忘れ物しなきゃいいだけの話だろ」
「……仰る通りで」
 
 ざわつく教室。まだ全員は揃っていなさそうだ。初日だから余裕を持って登校しよう、という提案に焦凍が不平などを言わなかったから、早めに家を出たら想定以上の早い時間に教室へ着いてしまった。自分から言い出したことながら、いつも以上に朝早く起きなくてはいけなくて、結局アラームを掛けた時間にベッドから出られなかったから迎えに来た焦凍によって乱暴に布団を剥ぎ取られた。明日からはもっとゆっくり支度したい。もう後30分近くは遅く家を出ても十分間に合うことは今日証明された。私達は特にすることもなく、中身のない会話を続けるしか暇をつぶせない。暇つぶし相手の焦凍は雑談相手にあんまり向いていないけれど、かと言ってまばらにいるクラスメイトに積極的に話しかける気にもなれない。
 
「机に足をかけるな! 雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないか!?」
「思わねーよ。てめーどこ中だよ端役が!」
 
 特にああやって騒いでいる人たちとはお近づきになりたくない。少し斜め上の注意している側である眼鏡君は飯田天哉。教室に入って早々に自己紹介を受けた。随分早くに学校へ着いたから、教室への一番乗りは私達じゃないかと思っていたけど、上には上がいた。しかも飯田君だけじゃなかったのも驚きだ。まぁでもいるよね、朝早くから特に理由もなく学校に来る人って。
 時計を見ればHRが始まる数分前を指している。教室の入り口が少し騒がしくなった。おそらく主人公殿の登場である。ということは。

「……そろそろ先生がいらっしゃる時間かな」
「そうか」
「ん。焦凍も戻った方がいいんじゃない?」

 そう言って焦凍の席を指せば、黙って戻っていった。その時丁度、チャイムも鳴った。教室後方のドアの所ではいまだ青春活劇が続けられている。きっと先生は時間通りに来ているだろう。先生が入ってくると思われるドアの方へ顔を向けた。

「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」

 廊下から聞こえた声は随分下からだった。そこには寝袋に入って転がっている人がいる。昔やったアリスオマージュのゲームに登場する、寝袋に入った見た目ホームレスなイモムシがふと思い出された。登場してすぐ踏みつぶされて死んじゃったけど。というかバッドエンドにしか出て来ないキャラだったし。
 教室に現れたイモムシにクラスは一気に静かになった。多分我が目を疑っているんじゃないかな、と思われる。こうしてクラスにやってくる先生が十中八九、このクラスの担任であると誰もが思い当たるだろう。その上で、きっと内心「え、この人が担任……?」とドン引きしてるんじゃないかと思うのだ。というか私はした。

「ハイ。静かになるまで8秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね」

 この雄英高校は先生をプロのヒーローが受け持っていると聞いている。入試を担当していたプレゼント・マイクもそうだし、今年度からはあのオールマイトも教員として迎えられたとニュースになっていた。プロヒーローが教職についている学校は他にも多くあるが、やはり知名度がよりあるのは雄英になるだろう。

「担任の相澤消太だ。よろしくね」

 相澤先生は脱いだ寝袋の中からジャージを取り出した。

「早速だが、体操服着てグラウンドに出ろ」

 クラスメイト達は疑問と不安が混じったような不思議な顔をしながら、それでも席を立ち、各々更衣室へ向かった。
 着替え終わった姿を鏡で確認して、ジャージがUA……つまり雄英を表していることに今気づいた。これは後で焦凍にも教えてあげよう。
 着替えた後、一か所に集められて、先生はこれから個性把握テストを行うと仰った。その言葉にクラスメイト達は声を大にして驚いている。

「入学式は!? ガイダンスは!?」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ」

 こちらをちらりと見た先生の言葉に、全員疑問符が浮かんでいる。

「雄英は“自由”な校風が売り文句。そしてそれは“先生側”もまた然り」

 さて、先生がやると言った個性把握テストでは8種類、すなわち
 ・ソフトボール投げ
 ・立ち幅跳び
 ・50m走
 ・持久走
 ・握力
 ・反復横跳び
 ・上体起こし
 ・長座体前屈
 これらの体力測定項目を“個性”を使用し行うというものだ。中学まで毎年地力で記録を取り続けてきたものである。

「国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けている。合理的じゃない。まぁ文部科学省の怠慢だよ」

 確かに世の中、ほぼもう個性を持っているのが普通となってきた。けれどこの特異体質は許可を得ないと使用することが出来ない。ヒーローなんかは免許が必要だし、私が目指すところの医者も、個性を使用しての医療行為には医師免許とは別に資格を得なくてはいけない。先生は文部科学省の怠慢だと言っているが、国としてはどうしても保守的になるんだろう。何かあってからじゃないと動かない。国というのはそういうものだからだ。そして、個性を持たない数%の国民を守らなくてはならないのも国である。個性をおおっぴらに使用出来るような法律が整備されたら……無秩序国家待ったなしだし、無個性の人間から駆逐されていくのも時間の問題だろう。まぁ現実問題、そんな日は来ないと思うけど。
 先生は生徒の一人を呼びつけて、ソフトボール投げのデモンストレーションをさせた。
 確か爆豪君といったはずだ。彼はおよそヒーロー志望とは思えないような気合の入った掛け声(死ね)でボールを投げた。ビュオッだか音をたてて風が駆け抜けていった。結んですらいない髪が大いに乱れる。くっそ、なんて思いながら髪を直していると、隣から少し雑な手が上から髪を撫でつけた。目を向けると、焦凍がこちらを見下ろしている。どうせ直してくれるならもう少し丁寧に出来ないものか。

「まず自分の「最大限」を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」

 そう言った先生の手に握られている端末には「705.2m」と表示されている。
 それを見たクラスメイト達は口々に騒ぎ出す。

「なんだこれ!! すげー面白そう!」
「705mってマジかよ」
「“個性”思いっきり使えるんだ!! さすがヒーロー科!!」

 興奮に沸くクラスメイト達を眺めていると、ただ一人顔を青くしている主人公の姿が目に留まった。

「……可哀想に」

 私に同情されても何にもならないけど。聞こえないように呟いたはずが、隣にいた幼馴染に不思議そうな顔をされた。それには何でもない、と首を振ってあしらっておく。深く突っ込まれると非常に面倒だ。

「面白そう……か。ヒーローになる為の三年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?」

 相澤先生がそう言うと、それまでこれからの学園生活に期待を馳せて興奮を隠せず騒いでいたクラスメイト達の空気が一気に変わり、場が静まった。先生から発せられる不穏な空気を感じ取ったのだろう。

「よし。トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し、除籍処分としよう」

 静まり返っていたそこに告げられた言葉で、今度は絶叫が響き渡った。

「生徒の如何は先生の“自由” ようこそこれが、雄英高校ヒーロー科だ」

 先生が自分の髪をかき上げて、そこでようやく目がしっかり見えた。ちらりと横目で窺った主人公くんの顔はさらに青くなって、冷や汗もだらだらと流れているようだった。

「最下位除籍って……! 入学初日ですよ!? いや初日じゃなくても……理不尽すぎる!!」

 そう抗議するのは、確か麗日さん。後ろにいるから表情は見えないけど、声だけで判断すれば、随分慌てているようだ。ふと周りを見てみると、闘争心が漏れ出ている人と、いまだ除籍処分ショックから抜け出せていない人と大体半々くらいだった。もちろん隣人は……パッと見、先生を睨みつけている様に見える。こいつ、大概無表情だからなぁ。目つきもあまりいい方じゃないし。だから睨みつけている様に見えるその顔も、普通に真顔なだけなんだろうな。どちらかと言えば、闘争心を燃やしている方に入るんだろうか。そこそこ長い付き合いだからと言って、焦凍の思っている事を理解できたことは大体半々くらいだった。そんなことを思いながらじ、っと見ていれば焦凍もこっちに視線を向けてきた。「なんだ」小声。「何も……」小声。

「自然災害……大事故……身勝手な敵たち……。いつどこから来るかわからない厄災。日本は理不尽にまみれてる。そういう理不尽を覆していくのがヒーロー。放課後マックで談笑したかったならお生憎。これから三年間、雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける。“Plus Ultra” 全力で乗り越えて、来い」

 ガイダンスなんてやってる暇ないとか言ってたけど、結局今話してたことはそのままガイダンスの内容として捉えていいんじゃないだろうか。これがきっとA組のガイダンスってことなんだろう。これが合理的なガイダンスってことなんだろう。……ちょっとだけ、B組がどうしているのか気になった。まぁ結局こうしてA組に配属されているから、必然的にA組以外とは関りが薄くなってしまうのだけど、それでもどうせなら365日学校生活を楽しみたい。

「さて、デモンストレーションは終わり。こっからが本番だ」

 先生に促されて移動する。まずは50m走から始めるようだ。

「どうしよっかなぁ……」

 体力テストの8種目で上位を目指せるような“個性”じゃない。使わないよりはいい成績になるだろうけど、そもそも、最下位にさえならなければいいだけの話で、別に上位に上りつめる必要は全くない。やらなくていいことはやりたくない、が……下手に手を抜くと、それはそれで余計な説教をされる可能性が高いとも思う。ならばいくつか好成績が出せるものを真面目にやるべきか。

「立ち幅跳びとソフトボール投げ……くらいかな」
「個性か?」
「……焦凍も一見すればそんなに有利に働くとは言えない個性だけど……」

 こいつ、大分鍛えてるしなぁ。足、めっちゃ速いし。私鬼ごっこで逃げ切れた記憶ないもん。出来る奴は違うなぁ。ほぼ自力で2位取るとか。

「あぁ、でも……今日はそこそこ雲もあるしなぁ。持久走くらいなら……」

 使えるかもなぁ。自分で走るよりは楽だし。いやでもその分疲れるからどっこいどっこいか。

「さっきからどうしたんだ」
「あまり気にしたことなかったけど。私の“個性”って、まぁそこそこ汎用性が高いんじゃないかなぁと思ってたんだけど」

 実際に枠に当てはめてみるとそうでもないっていうか。それとも使い方の問題だろうか。ちょうどよくお手本に出来るものがあったからそれをそのまま真似してみたけど。元が海賊……しかも悪役だからなぁ。そしてあのキャラ程賢くなければセンスも無いしね。使う人間が悪いってか。

「でも自分に何が出来て何が出来ないのかを明確にできるって点ではいい機会かもね」
「……お前は、“個性”を使いこなせている部類だと思ってるんだが……」

 そりゃあ、オリジナル真似てるからね。完成されてる技を模倣してるから、一見使いこなせている様に見えてるだけだ。
 実際問題、私の“個性”は実はとても単純だ。出来ることは3つしかない。まぁ、それを言えば、焦凍だって氷と炎がでる、というだけだと言えるけど。
 50m走は“個性”を使わず普通に走った。ものすごく足の遅い私は、50mで11秒。これって小学生レベルである。それに比べ焦凍は……5秒75。日本記録ものだ。私が50m走ってる間に焦凍は100m走っちゃうことになる。まじふざけんな、ってちょっと思う。
 握力も、そのまま自分の地力で測った。2回測った後に気づいたけど、これ、“個性”使えたかもしれない。糸で縛り上げた方が記録出たんじゃないか。
 立ち幅跳びは当初の予定通り“個性”を使用した。踏み切って飛んだ後、向こう側にあるポールへ糸を伸ばして、そこまで引っ張っただけだけど。それでも砂場を越えたし、まぁいい成績になったんじゃないだろうか。
 反復横跳びも地力。大体高校生の平均値は取れてるはずだ。
 ソフトボール投げは“個性”を使う。といってもこれは『∞』が出るので一位にはならないけど、と思いつつ、とりあえず雲に引っ掛ける形でボールを糸でくっつけてみると、まさかの二位という好成績だった。初めて焦凍より上の記録を出したので、全力でどや顔をしてみせたのだけど、鼻で笑われた。
 ……そういえば、ソフトボール投げだったはずだ。緑谷くんの見せ場は。入試の時、件の緑谷くんとは実技試験会場が別だったため、未だ彼の“個性”を見れていない。非常に楽しみだ。何せ私は、アイシールドのセナとか、何もできなかった様な子が努力によって認められるという話が好みなのだ。将来自分の子供にセナってつけよう、なんて結構真面目に思ってたりするくらい。ただ如何せん、この世界にアイシールドという面白い漫画が存在していないことが悲劇。将来子供に「アイシールドのセナくんみたいになってほしかったからだよー」って漫画を見せてやることが出来ないのだ。
 緑谷くんの第一投目は、先生の“個性”により、“個性”を消された。

「つくづくあの入試は……合理性に欠くよ。おまえのような奴も入学できてしまう」
「消した……!! あのゴーグル……そうか……! 抹消ヒーロー、イレイザー・ヘッド!!!」
「イレイザー? 俺……知らない」
「名前だけは見たことある! アングラ系ヒーローだよ!」

 残念ながら私の立ってる位置からでは、先生と緑谷くんの会話は聞こえてこない。それでも見ていると、緑谷くんが円の中に戻った。どうやら話は終わったらしい。ふと思い出してちらりと後ろを見る。校舎の壁に二本の触角のような髪が見え隠れしていた。うっわ、ホントにいた。気づかれない内に視線を前に戻す。ちょうど緑谷くんが振りかぶっていた。そしてそのまま……「SMASH」という掛け声とともにボールが豪速で飛んでいった。一回目の投球とは比べるべくもない。思わず拍手してしまった。そしたら周りのクラスメイト達の視線を感じたので、笑って誤魔化しておく。まぁ、でも前で麗日さんも喜んでいるし、あまりに目立ちはしなかった。隣の視線はうるさいけど。下手に突くと面倒なことになるから、何も言ってこない様ならこのまま放置に限る。
 緑谷くんに突っ込んでいった爆豪くんが先生に止められる。ついでに個性も消されていた。

「担任持つだけあるよなぁ」

 “個性”を消すなんて、ヒーロー科の教員に向いている“個性”だと思う。ああやって“個性”による暴走を止めることが出来るのだから。クラスメイトを見ていて、問題児を諫めるのに便利だ。
 ボール投げの後は、平和的に事が進んだ。私自身残り3種目の内、長座体前屈で“個性”を使ってみたくらいで、トータルだと、まぁ少なくとも最下位はないだろう、ってくらいだ。

「んじゃパパッと結果発表。トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので、一括開示する」

 先生が手元の端末を操作する。

「ちなみに除籍はウソな。君らの最大限を引き出す合理的虚偽」

 先生の言葉に大半が驚いて声を上げていた。嘘だと思わないからみんな一生懸命やっていたのだし、当然か。一部の生徒は「だろうな」って表情で驚いていない子もいたけれど。近くにいた八百万さんは驚いていない側だったようで、呆れたような顔をしていた。

「あんなのウソに決まってるじゃない……。ちょっと考えればわかりますわ……」
「そゆこと。これにて終わりだ。教室にカリキュラム等の書類あるから目ぇ通しとけ」

 そして先生は緑谷くんに保健室の利用書類を渡して校舎に戻っていった。
 クラスメイト達は徐々にショックから立ち直り、動き出し始めている。まずは測定に使った器具たちを倉庫に戻す。なぁんだ嘘か、と安心しているクラスメイト達にちょっとだけ悪戯心が湧いた。

「……去年、あの先生、1クラス全員除籍処分にしてるらしいよ。あながちウソじゃあないのかもね?」

 気を付けないと、とちょっと笑いながら言ったらクラスメイト達がまた固まった。あれ、失敗した。思っていたより効果あったようで、これじゃあ中々片付けが進まない。
 それにしても、成績15位か。瀬呂くんの一個上。まぁ、似たような“個性”だとは思ってたし、“個性”を使った種目もほぼ被ってた。地力で行った種目の点数は負けてるけど、“個性”を使った種目では上限の関係で私の方が特にいい点を残したからわずかに勝った、というところだろうか。如何せん、あのランキング、総合得点が表示されてなかったから自分の総得点しかわからないのだ。参考までに後で瀬呂くんに得点聞いておこう。これから先、鍛えるとしたら“個性”よりも自らのフィジカル面が課題になりそうだ。
 片づけが終わって教室に戻っても、まだ時間がある。各机の上には、さっき先生が言っていたカリキュラムだったり教科書だったりが置いてあった。まぁ、他のクラスがやっているガイダンスなんてのはこれらを使って長々と説明してるんだろう。私たちはそれをセルフでやらされるわけだ。
 先生の監視の目がないクラスはさぞや騒がしくなるだろう、と思ったのだけど、意外や意外。結構みんな真面目に目を通していた。まぁ、皆が席に着いたと同時くらいに飯田くんが「自己紹介をしよう!」と発案したので(飯田くんに関して言えば、ほぼ全員に自己紹介をしている)、自己紹介タイムが始まったけど。
 それぞれみんな個性溢れる紹介方法だった。私は出身中学と名前しか言うことないと思ったけど。
 黒板には今日の下校時間などが書かれてる。それまではこの教室にいなくてはいけないらしい。自己紹介後は、少し教室が騒がしいけど、あまり気にならない程度で概ね穏やかに時間が進んでいった。学校施設についての詳細を見れば、どうやらどの教室も防音設備は整っているらしく、ここで騒いでも周りのクラスの迷惑にはならないらしい。
 今日は午前中で終わるから、帰ったらお昼ご飯を用意しないといけない。何にしようかなぁ。昨日はカルボナーラ食べちゃったんだよなぁ。