母が同担拒否の為、煉獄様には出来るだけ近づいてこないでほしい 幕間 肆







に欲してほしいと、常日頃から思っていたから、少々虐めてしまったという自覚もある。俺にだけ見せる姿を見せてほしいと思っていたのもそうだ。だが、よもやここまでとは。



「っは……そう締めてくれるな……離れなどしないぞ……っ」

「ぁ……っはぁ、んっんっ」

「ははっ……もう聞こえていないのだな……っ」



声にならない声を上げて達したの頬を優しく撫でてやると無意識になのだろうか、すり寄ってくる。随分と深いところで繋がっているから、彼女を見るに、苦しそうにも感じているようにも見える。先ほど初めて貫いた時よりかは快楽を拾っているようには見えるのだが、さて……。奥を突くように軽く揺さぶりながら衝動を与えれば、それに呼応するかのように媚びる声が聞こえる。今宵初めて聞いた甘やかな声に、癖になってしまいそうだ。こんな声が惜しみもなく耳元で聞こえていれば、当然我慢できるはずもない。脳内を侵されているようだ。自身の欲がさらに膨らんだ。
彼女はもう自分の力で身体を支えられないらしい。俺の浴衣をを皺が寄るほど掴み、無我夢中と言った様子で俺に縋るを見て自分の中の欲求が一つ一つ満たされていく。あぁ、気分がいい。ここまでじっくりと甘やかした甲斐があるというものだ。



「きょ、きょうじゅろぉ……さま……」
「どうした?」



これでもかと言うほど甘い声が出てる自信がある。よもや俺がこんな甘い声を出せるとは思わなんだ。そんな俺の声もは拾って快感にしているようだから好都合だ。もっと、俺に溺れればいい。欲してくれ。



「っあ……ぁっ……んっ」



何か言いたそうにしているが、俺が定期的に与える刺激で全く言葉になっていない。けれど口の形が、すき、だとか、俺の名前に動いているように見えるのは自惚れなのか願望なのか。無意識にでも俺の名前を口にして、愛を吐き出そうとしているのであればとても嬉しい。いつも視線が合わずすぐ逸らされてしまう瞳も今は虚ろで、視界には俺だけしか映っていない。今、の思考や五感を全部支配しているのは俺だ。そう考えるだけで、あぁ……今とても……心地がいい。



、愛している」
「ゃぁぁぁぁぁ!!」



もう一度奥を押し上げて締め付けてくる感覚を楽しんだ。びくびくと彼女の足先が丸くなる。晒された喉元に一つ後を付けた。



「っ……は」



吐精感を堪えて、が達している間にもう一度、今度は奥から、の良く感じる場所まで擦る様に動かすと、もう手にも力が入らなくなったらしい。



「っん〜〜!」



浴衣を掴んだ手が離れてしまいそうになり、慌てて彼女の手を背中に回させて、それから腰をしっかり掴む。足をもう少し広げさせて、より俺の物を食い込ませるように打ち付けると、達したところから降りられなくなったのか痙攣が止まらなくなった。声にならない声を出しているの額にそっと口づけを落とした。